
新生活を始める際、家具や家電を揃える方法として「購入」と「レンタル」のどちらを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。
レンタルは初期費用を抑えられ、引っ越し時の負担が少ないのが魅力ですが、長期的にはコストがかさむことも考えられます。
一方、購入は長期間使えば経済的ですが、大きな初期投資や処分の手間がデメリットとなります。
この記事で、それぞれのメリット・デメリットを比較して4年間の利用コストをシミュレーションし、あなたにはどちらがあるのか考えてみましょう。
もくじ
家具家電はレンタルと購入どっちがお得?

新生活のための家具家電を用意する場合、大きく分けて、レンタルを利用する方法と購入する方法があります。
レンタルと購入どちらがお得になるのか、それぞれのメリット・デメリットをチェックしましょう。
家具家電レンタルのメリット
家具家電レンタルを利用する上では、以下の3つのメリットがあります。
- 初期費用を抑えられる
新生活を始める際に家具をまとめて購入すると、10万円以上の大きな出費が発生することも少なくありません。
レンタルなら月額制の支払いになるため、引っ越しの初期費用を最小限に抑えられます。
また、次の引っ越し時に、新居に合わせて家具を買い揃える必要がない点もポイントです。
- 処分の手間やコストが不要
通常、不要になった家具を処分するには、不用品回収業者への依頼が必要となり、費用や手続きの手間がかかります。
一方、レンタルなら契約満了後に業者が引き取るため、処分の心配は不要です。
- 実際に使ってから購入できる
レンタルサービスによっては、一定期間使用した家具や家電をそのまま購入できるオプションがあります。
購入前に試せるため「実際に使ってみたらサイズが合わなかった」「イメージと違った」という失敗を防ぐことができます。
家具家電レンタルのデメリット
一方、家具家電レンタルのデメリットは、以下のような点が挙げられます。
- 長期間のレンタルは割高
レンタル家具は短期間の利用に適したサービスです。
そのため、長期間借りると購入するよりもコストが高くなる場合があります。
特に、当初は短期間の予定でレンタルを始めたものの、転勤や引っ越しの変更の可能性がある人は要注意です。
結果的に長期間利用することになった場合、レンタルの延長によって費用がかさんでしまう可能性があります。
ただ、期間が長くなると安くなるシステムを導入している企業もあるため、確認してみてください。
期間に関わらず一定の金額だと、長期になればその分費用がかさんでしまいますが、長く借りれば安くなるシステムなら総額は変わらないため、割安になるのです。
- 衛生面や管理状態が気になることも
レンタル家具は、複数の利用者によって使い回しているものもあります。
傷や汚れがある家具が含まれることもあり、購入した家具と比較すると衛生面や管理状態が気になる方もいます。
レンタル業者によって、メンテナンスやクリーニングの品質に差があるため、契約前にレビューや利用者の声を参考にするとよいでしょう。
新品・中古を選べる業者もあるので確認してみてください。
- 実際に使ってみると合わない可能性がある
家具を見た目だけで選ぶと「実際に使ってみたときにサイズや使用感が合わない」というトラブルが発生することは少なくありません。
しかし、サービスによってはレンタル契約の途中で家具の交換ができないこともあります。
申し込み前に、契約期間途中での交換や解約が可能かどうかを確認しておくことが重要です。
また、事前に3Dシミュレーションを行えば失敗するリスクを減らせます。
弊社は空間コーディネートを得意としており、3Dシミュレーションを行った上でレンタルしていただけるため「使ってみたら合わなかった」という失敗を防げます。
家具家電を購入するメリット
購入した場合のメリットとして第一に挙げられるのは、長期的に考えた場合の総合的なコストの安さです。
一度購入すれば壊れるまで使えるため、5年~10年単位の長期間で考えると、かかるコストはレンタルよりも少なくなります。
また、新品を購入すれば清潔な状態で使い始められる点や、不要になった際に売却できる点も、家具を購入するメリットです。
家具家電を購入するデメリット
購入した場合のデメリットは、引っ越しや新生活のスタート時には、一度に大量の家具家電を用意する必要があり負担が大きいことです。
また、その後の転勤・引っ越しなどの際にも、持ち運びや処分の手間がかかります。
必要に応じてメンテナンスや修理に出したり、寿命が来た時には買い替えが必要になり急な出費が発生したりする点にも注意しましょう。
レンタルと購入を4年間で比較
新生活を始める際、家具・家電をすべて購入すると10万円以上の初期費用がかかることもあります。
一方で、レンタルであれば月額制のため、一度に大きな出費をせずに済みます。
レンタルの仕方や買い方にもよりますが、トータルコストを考慮すると、4年以内の利用であればレンタルの方が購入よりも費用を抑えられるケースが多いです。
特に、進学や一時的な転勤で家具を揃えたい場合は、レンタルを活用するのがおすすめです。
レンタル家具家電サービスはこんな人におすすめ!

初期費用を抑えることができ、引っ越しの際の移動や処分の手間も軽減できるレンタル家具家電サービスは、様々なシーンで活用できます。
転勤の可能性がある人
仕事の都合で頻繁に転勤する可能性がある人にとって、家具や家電を購入するのは大きな負担になります。
必要な期間だけレンタルすることでコストを抑えつつ、移動や処分の手間も軽減して快適な生活を送ることができます。
また、転勤先の住まいによっては適切な家具のサイズやレイアウトが変わりますが、レンタルなら柔軟に調整が可能です。
進学が決まり今の家を離れる人
大学や専門学校への進学に伴い、一人暮らしを始める学生の方も、レンタル家具家電サービスを利用すれば手軽に新生活の準備をすることができます。
在学中の下宿には4年以内の滞在になる可能性が高いため、レンタルを活用すれば、新しく購入するよりもコストを抑えられます。
また、卒業後の処分の手間もかかりません。
金銭的な余裕が少なく、高額な家具家電を一括で購入するのが難しい場合でも、レンタルなら月々の支払いで無理なく利用できます。
近々同棲を始める人
同棲を始める際、どちらか一方の家に住む場合でも、新しい住まいを借りる場合でも、家具や家電の買い足しが必要になることが多いです。
しかし、同棲を長く続けるかどうかは実際に暮らしてみないと分かりません。
そのため、まずはレンタル家具家電を利用して、状況に応じて柔軟に対応するのがおすすめです。
万が一同棲を解消することになった場合でも、レンタルならスムーズに返却できるため、余計な出費を抑えることができます。
「2人の生活スタイルが定まるまでは、仮の家具としてレンタル品を活用する」という考え方もよいでしょう。
離婚により新たな家を探している人
離婚後、新しい住居に移る際は何かと出費がかさみます。
特に、家具や家電をゼロから揃えるのは、離婚後の心身には大きなストレスです。
レンタルサービスを利用すれば、すぐに生活に必要なものを手に入れることができ、経済的な負担を軽減できます。
今後の暮らしが安定するまでの仮住まいで家具家電をレンタルすれば、後々の住み替えもスムーズになるでしょう。
生活を再スタートさせる際には、無理のない範囲で必要なものを揃えることで、前向きな気持ちで過ごすことができるはずです。
理想の生活を送りたいけど初期費用が足りない人
新生活をスタートするにあたり、こだわりの家に住みたいと思う方は多いでしょう。
しかし、デザインや機能性を追求しようとすると、費用はかさみがち。
レンタルサービスを利用すれば、高品質な家具や最新の家電も、サブスク感覚で利用することが可能です。
たとえば弊社では、最初は2万円のソファーを探していたお客様が、48ヶ月・9,000円で好きなものを全部レンタルできたケースがあります。
また、購入前にレンタルして実際に試すことで、自分のライフスタイルに合うかどうかを確認できるのも大きなメリットです。
もし気に入ったものがあれば、お金をためてから途中で購入することもできるため、やりくりにも困りません。
生活の質を向上させながら、無理のない範囲で理想の空間を整えていきましょう。
レンタル家具家電サービスの活用がおすすめな会社

家具家電レンタルは、個人だけでなく、企業も活用できるサービスです。
具体例を3つ紹介します。
ハウスメーカー
多くのハウスメーカーが運営しているのが、モデルルーム。
モデルルームは最新のトレンドを取り入れつつ、生活の導線を考慮したコーディネートを考え、定期的に入れ替える必要があります。
レンタル家具家電を活用することで、魅力的なモデルルームを手軽に設営できます。
家具を購入する必要がないため、デザインの入れ替えも柔軟に対応可能です。
また、使用した家具は、契約期間終了後に返却すれば、処分の手間やコストもかかりません。
不要な家具を抱え込むリスクもなく、スペースを有効活用することができます。
民泊・シェアハウス
物件運営の際に、新規で家具家電を購入するよりも、初期コストを大幅に削減してスタートできます。
余剰の資金は広告やサービス向上に回せるため、運営効率アップも期待できます。
また、処分の手間がかからないレンタルサービスなら、インテリアの流行に応じて数年ごとに家具を入れ替えられるため、競争力を維持しやすい点も強みです。
おしゃれで新しい家具を取り入れることで、宿泊者や入居希望者からの注目も高まるでしょう。
外国人実習生を受け入れる会社
外国人実習生を受け入れる際には、寮やアパートを用意するだけでなく、すぐに生活が始められる住環境を整えなければならないケースもあります。
レンタルサービスを利用すれば、会社の予算を抑えつつ、低コストで実習生の受け入れを始めることができます。
また、メンテナンスや故障対応はレンタル業者が行うため、いざという時のトラブルも心配する必要がありません。
実習終了後には、不要になった家具をすぐに返却可能です。
賢く家具家電レンタルサービスを活用するコツ

一人暮らしや短期滞在、さらには法人の利用にも便利なレンタルサービスですが、契約内容をしっかり確認しないと、予想外のトラブルが発生することがあります。
賢くレンタルサービスを活用するためのポイントをチェックしましょう。
配送料・設置料など追加費用を確認する
レンタル料金だけを見て契約してしまうと、配送料や設置料などの追加費用で合計金額が大幅に上がってしまうことがあります。
特に、大型家具や家電は配送料が高額になりがちです。
サービスによっては、設置料が別途必要な場合もあるため、契約前にしっかり確認しましょう。
故障・修理が必要な場合の対応を確認する
レンタル中に家電が故障した場合、修理費用が発生するのか、無料で交換してもらえるのかを確認することが重要です。
また、保証がついている場合でも、故障や修理の条件によっては、非対応になることもあります。
サービス内容を事前にチェックし、トラブルを避けましょう。
セットプランのみか組み合わせ自由かを確認する
レンタルサービスには、必要な家具や家電がセットになったプランと、個別に選べるプランがあります。
セットプランは手軽ですが、不要なものも含まれているセットを選んでしまうと、結果的に割高になるケースも少なくありません。
一方、自由に組み合わせられるプランなら、自分に必要なものだけを選べるため、結果的に安く済む場合もあります。
ただし、キャンペーンの適用が受けられないサービスもあるため、利用前に確認しましょう。
利用期間とレンタル料金を比較する
短期間の利用にはレンタルが便利ですが、長期間利用する場合は購入したほうがコストを抑えられることもあります。
特に4年以上レンタルする場合は、購入費用とレンタル費用を比較し、どちらが経済的かを考えましょう。
サービスによっては、契約期間の縛りに応じて月額料金が変動することもあるため、事前にシミュレーションすることをおすすめします。
レンタルする家具家電が空間に合うかを確認する
レンタルする家具や家電のサイズが、部屋のスペースに適しているかを事前に確認しましょう。
特に、大型の冷蔵庫やソファなどは、設置スペースが広いため、寸法を測った上で選ぶことが重要です。
また、部屋の内装や作りたい雰囲気とマッチするかも考慮すると、快適な空間を作ることができます。
レンタル家具家電サービスの利用手続き

レンタル家具や家電をスムーズに利用するために、必要な手続きをチェックしておきましょう。
STEP1:お店で商品の相談をする
レンタルサービスを利用する前に、お店で商品の相談をしましょう。
実物を確認したり、スタッフにおすすめを聞いたりすることで、自分の生活スタイルに合ったアイテムを選べます。
また、設置場所や使用用途についても具体的に伝えることで、最適な商品を提案してもらえます。
STEP2:注文手続きを行う
レンタルする商品が決まったら、注文手続きを行います。
オンラインでの申し込みが可能な場合もありますが、契約内容や料金体系をしっかり確認してから手続きを進めましょう。
支払い方法や契約期間、延長や途中解約の条件もチェックしておくことが重要です。
STEP3:受取&設置
商品が届いたら、受取と設置を行います。
大型の家具や家電の場合は、業者による設置サービスを利用できるかどうかを確認し、必要に応じて申し込みましょう。
また、配送日時を事前に調整し、スムーズに受け取れるように準備しておくと安心です。
STEP4:利用
レンタルした家具や家電は、到着したその日から利用することができます。
取り扱い説明書を読んで正しく使用し、故障や破損を防ぐための注意点を把握しておくことが大切です。
また、定期的なメンテナンスや清掃を行うことで、長く快適に使うことができます。
STEP5:返却
レンタル期間が終了したら、返却手続きを行います。
事前に返却の流れを確認し、必要な梱包やクリーニング作業がある場合は対応しましょう。
また、返却時に予想外の追加料金が発生しないよう、契約内容を再確認しておくことをおすすめします。
まとめ

家具家電のレンタルと購入には、それぞれメリット・デメリットがあり、利用期間やライフスタイルに応じて適切な選択が変わります。
短期間の利用や転勤・進学などの一時的な生活にはレンタルが便利ですが、長期間使うなら購入の方がコストを抑えられる場合も多いです。
契約内容や追加費用を確認し、無駄な支出を避けながら、自分に合った方法を選びましょう。
賢く活用すれば、快適な新生活をスムーズにスタートできるはずです。